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Xojo日本語ブログ

マルチプラットフォーム対応アプリが開発できるXojoのブログです。

なぜシチズンデベロッパーが生まれているのか

シチズンデベロッパー オープンソース

開発者ではないものの、ちょっとしたツールを作成して自分の業務を自動化したり、より高いレベルの業務に取り組んでいる方たちをシチズンデベロッパーと呼びます。現在、シチズンデベロッパーという呼称はアメリカ、ヨーロッパでは一般的に使われるようになっており、日本においても注目を浴び始めています。

今回はシチズンデベロッパーが誕生している背景について紹介します。

業務改善に積極的に取り組む前向きな従業員の増加

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日々の業務は常に増加傾向にあります。同じ作業を繰り返していたり、複雑な操作を間違わずに行うのはとても大変です。そうした中で生まれるのが自動化のニーズです。よくある所ではExcelを使ったマクロが挙げられます。

シチズンデベロッパーの多くはほんの小さな切っ掛けから、自分の業務が格段に楽になる経験を得るそうです。その楽になるというポジティブな経験がさらに次の利便性を求めるようになります。この繰り返しがシチズンデベロッパーを成長させていきます。

そもそも業務に対してネガティブな印象しか持っていない場合、このような改善意欲はなかなか沸かないものです。多くのシチズンデベロッパーは業務に対して意欲的であり、業務改善したいという思いを持っている方々が多くなっています。

ローコードプラットフォームの台頭

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とは言え、いくら意欲的であっても純粋なプログラミング言語を使っていきなり開発が行えるわけではありません。従来のようにJava/PHP/Perl/Ruby/Python/C/C++といった言語しかなかったとしたら、開発しようと思えないでしょう。最近ではもっとカジュアルに開発が行えるローコードプラットフォームが登場しています。

幾つかのジャンルに分かれますが、ビジュアルプログラミング言語であったり、ちょっとした操作であればブロックを指定するだけでできてしまうものもあります。また、アドオンなどによってニーズを満たせる場合もあります。前述のマクロもコーディングを手助けしてくれるツールであると言えます。多くの場合、まずマクロを使ってちょっとした操作を行い、その実際のコード(VBA)を自分でカスタマイズするところからシチズンデベロッパーとしての一歩を踏み出していくでしょう。

そうしたローコードプラットフォームが広まるのに伴って、開発者でない人でも開発できる環境が整ってきたと言えます。

システム開発の負担

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誰もが知っている通り、システム開発を行うのは大きなことです。経営層にとっても大きな決断になりますし、開発工数も短くて半年、長ければ数年かかってしまいます。金銭コストも大きいですし、仕様を固める際には人的コストも大きくかかります。そうした大きなコストがかかってなお、半年以上改善されない状態を待つのはとてもストレスが大きいものです。そもそも小さなツールレベルでは開発の許可が下りません。

しかし問題は実際に業務の中で起こっています。システム開発するほどでもない、しかし改善したいという矛盾を開発するのがシチズンデベロッパーの存在と言えます。まさに現場のニーズによって誕生した存在と言えます。

顧客管理、商品管理、Eコマースシステムといった大きなシステムであれば従来の開発手法、開発会社を頼ることになるでしょう。しかし開発会社と手動操作の間にはぽっかりと空白地帯が存在すると言えます。

オープンソース/無償サービスの存在

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ブログを構築する際に、もはやイチから構築することは殆どなくなっています。さらにEコマース、CRM、販売管理など多くのシステムがオープンソース・ソフトウェアと言われるライセンスの元に無償で利用可能になっています。さらにGmailDropboxGitHubなど多くのサービスにおいて無料枠が用意されています。

サーバなども自分で保有することなく、クラウドVPSを使って運用できます。そうした技術を利用することの無料化、低価格化が進むことによって誰でも手軽に最新のテクノロジーを使いこなせるようになっています。

例えばExcelを別なシステムと連携したいと思った時も、自分でイチから作るのではなくすでに存在するツールを使えばすぐに利用できます。また、オープンソース・ソフトウェアであれば多くがソースコードを公開しているので、そこからやり方を学ぶこともできます。

情報がある

Web検索およびブログなどによる情報発信の発展によって必要な情報がすぐに調べられるようになりました。昔のように役に立つか分からない書籍を買ってきて、初歩から学ぶ必要はありません。やりたいと思ったことで検索して、出てきた情報をそのまま真似るだけでできてしまいます。

この手軽さこそがシチズンデベロッパーを成長させていると言えるでしょう。


シチズンデベロッパーが増えている要因としては「(自分の中に)ニーズがある」「ツールがある」「すぐにできる」という3つが大きく寄与していると考えられます。現状では特にニーズがあるところから、ツールを探すところまでが大きな敷居になっていると言えます。とは言え、今後情報が増えていくのに伴ってどんどん下がっていくと思われます。

私たちの提供するXojoシチズンデベロッパー向けのツールです。業務を改善したいという強いニーズがあるところで役立ちますので、ぜひお使いください!