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Xojo日本語ブログ

マルチプラットフォーム対応アプリが開発できるXojoのブログです。

XDC 2016が開催されました

イベント XDC

Xojoによる開発者向けカンファレンス XDC 2016がヒューストンにて開催されました。世界中からXojo開発者が集まって、ナレッジをシェアしたり今後のロードマップが発表されました。

XDC - 2016 Xojo Developer Conference

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今回はその一部を抜粋して紹介します。

今後のロードマップについて

2017年末までの開発ロードマップが発表されました。最大の変更点としてはAndroidのサポートが上げられるでしょう。これにより、デスクトップ - Web - スマートフォンアプリケーションをすべてXojoで行えるようになります。予定では2017年の第4四半期になります。

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Xojo Cloudではコードアップロードの高速化があげられていました。現状ではアプリケーション全体をアップロードしているのですが、今後は開発者が開発したコード部分だけをアップロードするようになるのでサイズが小さくなります。また、Xojo Cloudではセキュリティを重視しており、定期的なホワイトハッキングを行っており漏洩が発生しないことを確認しているとのことです。

2017年中には64bitビルドがデフォルトになるとのことです(32bitも継続してサポート)。Retina/HiDPIの正式サポートもあり、今のハードウェア構成に合わせた変化にも追従しています。

Raspberry Piについてはリモートデバッグがサポートされるとのことです。これによりRaspberry Pi向けのアプリ開発が容易になり、専用ライセンスだけ使ったIoT開発が捗るのではないでしょうか。

Xojoを使ったCIについて

テストも大きなトピックの一つになっていました。UIのテストについては難しい部分がありますが、ユニットテストについては簡単にできるようになっています。仮想化されたOSを使ってアプリをビルドしてテストを実行するデモがありました。

テスト結果はJenkinsで使えるフォーマットで返せるので、Web上でテスト状況や結果を見たり、他のシステムと連携させることも可能です。

他にもユニットテストを行った上でリファクタリングを進めていくライブデモもありました。FizzBuzzを使った簡単なものですが、テストを何度も繰り返すことで徐々にコードを磨き上げていく手法はとても参考になります。

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iOSアプリについて

先日リリースされた新しいリスト機能については力を入れているようで、説明が何度か繰り返しありました。これまでのリストとは異なる使い方(iOS本来のリストに近い)なので、慣れるまでが手間取るかも知れませんが、より高度なリスト表示が実現できるようになります。

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iOSアプリを作っているという人は多くありませんでしたが、今後Androidのサポートと含めてXojoでスマートフォンアプリを開発していこうという人は増えていくと思われます。

RESTful API

Xojoを使ってRESTful APIサーバを構築するセッションです。HTMLを返す従来のXojoアプリではなく、JSONを使ってサーバとクライアントでデータの送受信を行います。クライアント側の採用範囲が広がることでしょう。

JSONを返すだけであればビューと切り離されるのでiOSアプリやデスクトップアプリでロジックを共通化したいという時にも利用できます。

バージョン管理との組み合わせ

Xojoはデフォルトではバイナリファイルで保存されますが、GitやSubversionといったバージョン管理と組み合わせて利用する場合にはXMLファイルベースで管理する方が良いでしょう。前述のCIと組み合わせる場合にもGitなどでコードを管理しておくことでスムーズな連携が可能になります。

Raspberry Pi

Raspberry Piの紹介を含めて初級者向けのセッションがありました。内容としては基本的なRaspberry Piの紹介ですが、Xojoから使っていくためのTipsも取り上げられていました。現状、多くのセンサーがXojoに対応しつつあり、そのコードも公式ドキュメント上にアップされています。これらを参考にして欲しいとのことです。

なお、2017年中のアップデートにはRaspberry Piのリモートデバッグも含まれています。これが使えるようになれば開発が一気に効率化することでしょう。

Retina/HiDPI

ディスプレイの高画質化に伴って画像をはじめとするリソースは高品質化が求められています。その際大事なのがピクセルとポイントの違いを知ることです。XojoではHiDPIに対応していますので、実行環境のディスプレイによって自動的にリソースを選択してくれる機能があります。

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今後、Xojoアプリを提供する際にはRetina対応が必須になるでしょう。

コンパイラ

これは新機能の話も含まれていますが、現状ではXojoスクリプトの中でBuildAppなどと書いて他のプロジェクトをビルドすることができます。これはビルドが失敗した場合などに結果を受け取ることができませんでした。

今後、双方向性の通信ができるようになり、コンパイルエラーなどが起きた際にメッセージが受け取れるようになります。これによって長時間かかった挙げ句に失敗と分かったビルド処理が即時に結果を受け取れるようになったことで大幅に効率化したとのことです。


他にも多くのセッションがあったり、エンジニアへの質問パネル、さらにXojoへのフィードバックセッションがありました。世界中から集まったXojoユーザだけに質問のレベルが高く、深く切り込んだものが多かったように感じます。

また、1日目の最後には地元のバンド、SkyRocket!による演奏がありました。最後はXojo CEOのGeoff自らのドラム演奏があり、会場を盛り上げていました。

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2日目の最後は近くのレストランに移動してみんなで食事。各開発者同士はもちろん、Xojoの開発者とも様々な会話がされました。

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3日間のセッションで、充実した内容でした。2017年には大きなアップデートが多数予定されており、Xojoがさらに飛躍する年となりそうです。AndroidRaspberry Piなど、これまでのデスクトップやWebアプリケーションだけでなく、幅広くXojoで展開できるようになるでしょう。

なお、今回のXDC 2016の内容についてはXojoユーザーグループ勉強会(東京) - connpassにて詳しく紹介します。現地でゲットしたノベルティもプレゼントしますのでぜひご参加ください!